【介護の転職】仕事を辞めると言い出せない!状況別対処法を解説!

転職・就職

「仕事を辞めると言い出せずに仕方なく続けている」介護の仕事をしていると、ありがちな悩みの一つです。

会社にはっきり辞めるということを伝えられればそれが一番ですが、自分が勤めている会社ですから、なかなか簡単に言い出せない心理もあるでしょう。

この記事では、仕事を辞めると言い出せない心理はなぜ生まれるのか、その原因と状況別に対処法を解説しいたします。

なかなか転職に踏み込めない方は、ぜひ参考にしてみてください。

原因① 人員が不足しているため辞めると言い出せない

介護業界は人手が足りていない事業所が多く見られます。
人手不足が原因で、言い出せないといった状況に陥ってしまう人は多いです。

特に日本人は控えめで、協調性を重んじるタイプの人が多いため「自分が辞めることで事業所や利用者に迷惑をかけるのでは」と感じてしまいがちです。

確かに後任がいない、なかなか補充の人員が入ってこない、、、そんな状況だと、なかなか管理者などの職場の人間に対して「辞める」とは言い出せないものです。

時期を調整できる余裕があるなら繁忙期は避けて辞める

もし辞める時期を調整できそうなら、なるべく人員補充が間に合うよう余裕をもって退職を申し出するべきでしょう。

「辞めたいけれど、皆に迷惑をかけるのは絶対に嫌だ。迷惑のかからない時期に辞めたい」

そういった意思から、人手が明らかに不足しているときは避けて辞めるようと思うものです。
辞めると言い出せないのはやはりその後ろめたさがあるからでしょう。

しかし、それではいつまでたっても人手不足なのです。
もちろん辞めようと思わせない職場づくりが大切なのですが、人員を調整することは管理者の大切な仕事の一つです。

迷惑を掛けたくないというのなら、退職日を少し余裕をもって伝えれば、後ろめたく思う必要はありません。

心身ともに限界を感じているなら気にする必要はない

心身ともに限界を感じているなら、逆に人手不足はもはや気にする必要はありません。

人手不足が続いていると、確かに仕事を辞めるとはなかなか言い出せないものですが、今すぐにでも辞めたいくらいしんどいと感じているなら、人手不足を気にするのはむしろ自分の体に毒です。

そもそも、人手不足が問題になるような介護事業所は、いつ辞めると伝えても人手不足を理由に引き留められるでしょう。

限界を感じたときくらいは自分の身を守ることを優先しましょう。

明らかに精神的に来ているのなら心療内科に行くことをお勧めします。
診断書がでるほどの精神的な病なら、即日休業して傷病手当を申請することも可能です。

原因② 仕事の上司が怖いため辞めると言い出せない

介護事業所の管理職は、いまだに年長者が多く、昭和のバリバリの雰囲気を持っている人も少なくありません。

仕事の上司が怖くて、仕事を辞めることを言い出せない人もいるでしょう。
上司に怒られる、否定される、辞めることを伝えても反対されるなど、悪いイメージばかりが先行してしまいます。

仕事を辞めるときは上司に辞める意思を伝えなければなりませんが、人によっては凄い剣幕で怒鳴ってきて、辞めることを猛反対することもあります。
以前にもそんな人を見ていて、言い出せないと思っている人も多いでしょう。

直属の責任者ではなく、その上の人間に相談

上司が怖くて仕事を辞めることを言い出せないのなら、直属の上司ではなく、さらに上の人間に辞めることを伝えましょう。

もちろん直属の上司にしっかり辞めることについて話をするのが一番ですが、辞めたいと言っても否定される、怒られるなど、話が進まない場合は他の人に相談するしかありません。

本来は、上司から暴言を吐かれようが、厳密には辞める1か月前までに辞めることを伝えれば、仕事を退職することは可能です。

上司は怖いかもしれませんが、怖くて伝えられないということも含めて、上の上司には伝えるべきです。

パワハラの事実を労働基準監督署に相談

辞めると伝えて、暴言を吐かれたり、脅されているのなら、その事実を労働基準監督署に伝えるという手もあります。
あるいは、会社によっては相談窓口があると思います。

先ほどもお伝えしたようにルールさえ守っていれば仕事は辞められますし、もし、給料の未払いも臭わせているのなら認められるものではありません。
脅されてパワハラめいた被害を受けているなら、精神的な苦痛もあるでしょう。

労働基準監督署を通せば、給料の未払いや仕事を辞めさせてもらえない問題についても解決の兆しが見えるでしょう。
よほどひどい職場で、仕事を辞めることを言い出せない状況に悩んでいるときは、相談を検討してみましょう。

退職代行サービスを使って辞める

どうしても仕事を辞めることを上司に言い出せないのなら、退職代行サービスを使って辞めることもできます。
「奥の手」として、どうしても仕事を退職することが伝えられない時には選択肢に入れておきましょう。

退職代行サービスを使えば、退職代行のスタッフが代行して、会社に仕事を辞める意思を伝えてくれます。その時点で、自分自身は上司と辞めることについて話をする必要はなくなるため、言い出せないと悩む必要はなくなります。セキュリティカードなど、会社から借りているものも、その後は郵送で返却できます。

原因③ 気が弱くて仕事を辞めると言い出せない

単純に気が弱くて、仕事を辞めると言い出せない人もいるでしょう。

なんとなく匂わせてみても、上司は気が付かないふりや、なんとなく空気を読んで励ましの優しい言葉をかけてうまくかわされてしまうタイプです。

「今辞める話をしたら迷惑かもしれない」と迷うようになり、いつも言い出せない状況に陥ってしまうのです。

上司が精神的に余裕があるタイミングを見計らって伝える

気が弱いせいで仕事を辞めることを言い出せない場合は、なるべく上司がしっかりと話が聞けるタイミングを狙うのがベストです。

  • 朝一番でバタバタしている
  • 昨晩、緊急搬送があった
  • 会議のある日
  • クレーム対応に悩まされている

このようなタイミングで上司に辞めることを伝えるのは避けたほうがいいでしょう。

普段、どんなに優しい人でも、余裕のない時に追い打ちをかけるような話をされると「今度、ゆっくり」といって先延ばしにされる可能性があります。

自分に対する態度や接し方、表情などを見て、「今なら話を聞いてくれそう」と思ったタイミングで仕事を辞める話を切り出すようにしましょう。

原因④ お世話になった会社に悪いため仕事を辞めると言い出せない

会社に辞めることはなかなか言い出せない根本は、世話になった会社に悪い、迷惑をかけるという認識があるからでしょう。

しかし何らかの事情で辞める決心は変わらないなら、せめて円満退職にするためのポイントは押さえておきたいものです。

円満に退職するため伝え方には注意する

円満退職するうえで大事なのは、仕事を辞める意思の伝え方です。

  • なぜ辞めたいと思うのか、理由やきっかけ
  • 期待に応えられなかったことへの謝罪
  • 育ててもらったことへの感謝
  • 辞める具体的な時期

以上のようなポイントを押さえて仕事を辞めることを伝えれば、言い出せないと悩むこともないでしょう。
しっかりとした理由さえあれば、丁寧な伝え方をすることで上司もわかってくれるはずです。

迷惑にならない時期をしっかり考える

仕事を辞めるなら、基本的に職場に迷惑にならない時期を考えることも大事なことです。

お世話になったと考えるなら、やはり辞める時期は配慮した方が良いでしょう。
介護職はあまり1年の間で繁忙期などの波はないですが、新卒が大量に入ってくるなど、OJTを進めなくてはいけないなど普段より人員が必要な時期は言い出しにくいものです。
そういった事業所ごとの行事やイベントを考慮すれば、言い出せないと思い悩むこともありません。

仕事を辞める時期については会社に配慮できるのが一番理想的です。

原因⑤ 入社したてのため仕事を辞めると言い出せない

意外と介護職は入社して数か月で辞めていく人が多い業界ですが、それでも入社したてだからこそ、辞めることを言い出せないという人もいるでしょう。
確かに入社したての場合は、周りから今後の成長を期待されている立場ですから、仕事を辞めるとはなかなか言い出せないものです。

しかも相手が親身になって面倒を見てくれた良い上司なら、なおさら申し訳なく感じてしまい、仕事を辞めると言い出すのには勇気が要ります。

辞める理由を素直に話し、上司に相談する

確かに新人という立場ほど、仕事を辞めるという意思を言い出しづらい立場はないでしょう。「もう辞めるの!?」と上司に驚かれることを想像すれば、迷惑をかける後ろめたさからつい逃げたくもなるものです。

そうは言っても、裏でこそこそ陰口を叩いたり、無断退職するようなことがあってはもっと上司に失礼です。入社したてとはいえ、仕事が合わないと感じているならそれは仕方がないことでしょう。
上司にはそのことを素直に相談しましょう。

面倒見の良い上司なら、なんとか辞める以外の選択肢を一緒に模索してくれるかもしれません。もし辞める以外の選択肢で自分も納得できたなら、ベストです。

原因⑥ 利用者に迷惑が掛かると思って言い出せない

利用者とは施設の中で一緒に喜んだり、笑ったりして、職員よりも一番関わっている人たちです。
利用者に迷惑を掛けてしまうと思うことは自然の事です。

しかも、利用者はあなたを頼りにしているので、余計に考えてしまいがちです。

退職理由をしっかりと伝えて上司と話し合う

利用者に迷惑がかかるかもしれないと考えるということは、施設で仕事を続けたいという思いがあっても、何らかの強い事情で辞めるのでしょう。

前向きな退職なら、入居者も寂しがりますが励ましの言葉をくれるでしょう。

もし、人間関係などの内部的な問題で退職を考えるのなら、辞意とともにしっかりと上司に伝えて話し合いの時間を設けるべきです。
まともな上司なら、問題解決に動いたり、辞める以外の選択肢を一緒に模索してくれるかもしれません。

決心は変わらないなら、利用者にもしっかりと話をするべきですが、後ろ向きな理由はNGです。

まとめ

仕事を辞めることは、なかなか簡単には言い出せないものです。

しかしある程度円満に仕事を退職するなら、やはり辞めることは真摯に伝えることが大切です。

介護の仕事はコミュニケーションが大切です。
言い出せないからといって、仕事を突然出勤しなくなったりするようなことは絶対にやめましょう。まずはなぜ言い出せないのか自分の状況を整理して、その状況に合った対処法・退職の仕方を見いだしていってください。

この記事は専門家が監修しています
介護福祉士/終活アドバイザー
青葉 時生

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