【資格】介護支援専門員(ケアマネージャー)取得のメリット3選と取得方法

介護の資格

職場にケアマネージャーはいるけど具体的にどんな仕事をしているの?
ケアマネージャーにはどうしたらなれるの?

介護の仕事をしていれば必ず関わりのあるケアマネージャーですが、実際どのような仕事内容で、どんなやりがいがあるのか疑問に思う方もいるかと思います。

ケアマネージャーは、介護を必要とする人とサービス事業者との橋渡しを行う、介護保険に関するスペシャリストです。

ここでは、介護支援専門員(ケアマネージャー)とは何なのか、メリットは?内容は?取得の期間は?費用は?という疑問を詳しく説明いたします。

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは

ケアマネージャーは介護を受ける人が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するスペシャリストです。

主な勤務先は、居宅介護サービスを受ける人のための介護サービスを展開している居宅介護支援事業所や、老人ホームなどの施設、地域包括支援センターなどになります。

高齢化が進む中、自治体や事業者と利用者との橋渡しをするケアマネジャーは、欠かすことができない職業になります。

介護業界で働いていく上で、キャリアアップの一つとなるでしょう。

介護支援専門員とは

  1. ケアマネージャーの役割は大きく分けて「ケアプランの作成」「給付管理」「利用者とサービス事業者の間の調整」要介護認定の申請代」の4つ
  2. 受験資格は
    • 保健医療福祉分野での実務経験が5年以上かつ900日以上の実務経験
    • 生活相談員・生活支援相談員として5年以上かつ900日以上の実務経験

ケアマネージャー(介護支援専門員)の仕事内容

ケアマネージャーの役割は大きく分けて「ケアプランの作成」「給付管理」「利用者とサービス事業者の間の調整」要介護認定の申請代」の4つです。

ケアプランの作成

サービスを受ける高齢者が抱える問題点を明らかにし、自立した日常生活を送れるように支援する上での課題を把握し、介護保険サービスを利用する際に必要なケアプランの作成をします。

長期的な目標を定めたうえで、ケアプランに沿ってどのような介護サービスを提供するのかを決めます。

アセスメント力が求められる業務です。

給付管理

介護サービスを提供する施設や事業所は、国民健康保険団体連合会(国保連)に介護給付費を請求しなければなりません。

ケアマネジャーは介護保険サービスの利用で発生する介護給付費の管理(給付管理)を行う重要な役割があります。

利用者とサービス事業者の間の調整

ケアマネジャーは、サービス事業所と高齢者を繋ぎ合わせる調整役の役割を担っています。

ケアプランに記載した目標が達成できるよう調整し、サービス担当者会議を行うときは、関係各所に連絡を行い、日程を調整していきます。

要介護認定の申請代行

介護サービスを受けるために、自治体への要介護認定の申請代行もケアマネージャーの仕事になります。
変更や更新の申請を代行することもあります。

ケアマネージャー(介護支援専門員)の受験取得

ケアマネージャーの試験の受験資格は、特定の国家資格を保有し、実務経験が通算5年以上ある人介護施設などで相談援助業務などに従事し、通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数がある人のいずれかを満たす人あれば受験資格を得られます。

ケアマネージャーの受験資格
・特定の国家資格を保有している人
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士のいずれかを保有し、これらの国家資格に基づく業務の実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上であれば受験資格を得られます。

・介護施設などで相談援助業務などに従事している人
上記の国家資格がなくても生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として、受験資格に定められる相談援助業務に通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数がある人。

試験に合格した後、研修を受講して修了し、ケアマネジャーとして登録され資格証の交付がなされると、ケアマネジャーとして勤務可能です。

ケアマネージャー(介護支援専門員)取得のメリット3選

介護支援専門員になるには、経験と介護保険や福祉サービスなどの幅広い知識が必要です。

その分、自治体や事業者と利用者との橋渡しをするケアマネージャーは需要が高く、大きなメリットがある資格と言えます。

介護支援専門員のメリット

  1. 利用者や家族が喜び、やりがいを感じることができる
  2. 給料が上がる
  3. 転職に有利

利用者や家族が喜び、やりがいを感じることができる

利用者が希望通りの事業所を見つけられたときや、ケアプランによって、利用者の健康状態がよくなったり、要介護度が低くなったりした時、利用者や家族はケアマネージャーに感謝の言葉をかけらることもあります。
そのような時に大きな達成感を得られるでしょう。

介護の仕事はやりがいの大きな仕事です。
自分が援助することによって、利用者や家族が喜び、感謝されるということは、大きなやりがい、喜びにつながるでしょう。

給料があがる

介護従事者取得資格別の処遇
平均勤務年数令和3年令和2年
(令和3-令和2)
全体8.7316.610円309.230円7.380円
資格あり合計8.9319.460円312.610円6850円
保有資格あり介護福祉士9.5328.720円322.680円6.040円
社会福祉士8.9363480円347.210円16.270円
介護支援専門員13.0362.290円355.850円6.440円
実務者研修7.7307.330円299.890円7.440円
初任者研修8.1300.510円293.380円7.150円
保有資格なし5.2271.260円262.420円8.840円
厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

上は令和3年度の介護職の資格別の平均給料の表になります。
介護福祉士に比べ、介護支援専門員は月に33570円の差があります。

自治体や事業者と利用者との橋渡しをするケアマネージャーはどこの事業所でも需要が高く、配置が必須とされる事業所などでは資格手当を出していたり、出ていなくても好待遇になります。

これから更に、ケアマネージャーの待遇はさらに良くなっていく可能性があります。

転職に有利

ケアマネージャーは、家族と関係機関との橋渡しとして常勤の配置義務がない介護事業所にも欲しい人材です。

もし、現在努めている事業所から、なんらかの事情で転職を考えているのなら、介護支援専門員の資格を持っていることで、職に困ることもないですし、今より給料アップを望めるかもしれません。

ケアマネージャー(介護支援専門員)取得に向けての詳細

それでは、受験に向けて、実際にどのように進めていくのでしょうか。
また、どこに申し込めばいいのでしょうか。

ケアマネージャーの資格試験は介護支援専門員実務研修受講試験といいます。
ここでは、介護支援専門員実務研修受講試験の詳細について説明していきます。

介護支援専門員取得に向けての詳細

  1. 費用は都道府県や試験実施団体によって8000円~
  2. 申し込みは都道府県や試験実施団体によって異なるが、例年は5月~6月
  3. 試験内容は介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野から35問の60問
  4. 合格率は過去10年で平均17.46%

試験費用

介護支援専門員実務研修受講試験の料金は、都道府県や試験実施団体によって変わってきます。
8000円~10000円が相場になっています。

改訂されることも多いため、受験地域の協会に確認しましょう。

申し込み方法

願書の申請方法や手数料などは、都道府県や試験実施団体によって異なるためあらかじめ確認しておきましょう。
例年5月末~6月末までの約1ヶ月間に配布され、受験申込期間も同時期になっています。
直前に慌てないように願書の申請は早めに行うようにしましょう。

願書の送付と同時に、受験料の払込みも必要です。

試験内容

試験科目は以下のようになっています。試験時間は120分です。

介護支援分野・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識
・居宅・施設サービス計画の基礎知識等
25問
保健医療福祉サービス分野・ 保健医療サービスの知識等
・ 福祉サービスの知識等
20問
15問
計60問

合格ラインと合格率

介護支援専門員実務研修受講試験は、介護福祉系の資格のなかでも難関といわれる資格の1つです。
合格率は過去10年で平均17.46%になっていますが、年によって難易度にばらつきがあり、第22回は10.1%となっています。

問題数は計60問で、「介護支援分野」の25問「保健医療サービス分野」と「福祉サービス分野」の35問のうち、それぞれ正答率70%が合格基準点になります。
どちらか一方が合格基準点に満たない場合は、総得点が正答率70%以上であっても不合格となります。
試験の難易度によって、合格基準点に補正が入り、点数が変動することがあるため注意しましょう。

ケアマネジャー学習方法

ケアマネージャーの資格試験の勉強方法は「独学」「通信講座」「スクールに通う」の3つになります。
それぞれメリット、デメリットがあります。

具体的な学習方法はこちらの記事で紹介しています。
【資格】介護支援専門員(ケアマネージャー)試験の学習方法

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ケアマネージャーは介護業界でのキャリアアップの選択肢の一つ

団塊世代が後期高齢者になる2025年に向けて、自治体や事業者と利用者との橋渡しをするケアマネジャーは、欠かすことができない職業になります。

ケアマネは簡単に目指せるものではなく、介護業界全体の理解も要求されます。
その分、給料アップやキャリアアップ、転職に役立つ資格でもあります。

介護職からケアマネージャーを目指す人は介護の仕事が好きな人が多いと思います。
そんな方には、なによりも、利用者の笑顔が見れて感謝される介護支援専門員の仕事はやりがいを感じることでしょう。

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