介護の資格を活かして独立開業を考えている方も多いのではないでしょうか。
「介護リハビリセラピスト」は施設でのレクリエーションやリラクゼーションで活躍するとともに、資格のハードルも低く、低資金で独立開業ができる職種として開業を目指す方も多くいるようです。
この記事は「介護リハビリセラピスト」での独立開業方法を紹介します。
「介護リハビリセラピスト」とは
介護リハビリセラピーとは、アロマテラピーとマッサージが融合した施術方法です。
手足のむくみや関節痛などの体の痛み、肩こり、認知症予防などに対し、アルマオイルを使用し、必要な箇所へ栄養を与えながら血液やリンパ液を流し、関節や筋肉の機能を回復させます。
検定では高齢者のケアやレクリエーションの一環としてのアロマやマッサージを行なうための知識や技術を習得することができ、高齢者施設でのレクリエーションを向上させる資格として注目されつつあります。
こちらに介護リハビリセラピストの取得方法や詳細を記事にしています。
介護リハビリセラピストで独立開業できるの?

結論から言うと介護リハビリセラピストでの独立開業は「可能」と言えます。
実際は「介護」に限定はしていませんが、アロマセラピーとして活動しているサロンがあります。
レクリエーションの一環として施設にボランティアとして入っていることも見かけます。
実際に私も施設でお願いしたことがあります。
無料だからと沢山の利用者が施術を受けて、気持ちよさそうにしていました。
次回から有料に切り換えていくのですが、全員とは言いませんが数名は受けていました。
介護の資格を取得しているのなら施設からも信頼を得ることもできるため、このような方法で営業することは可能でしょう。
要は営業方法次第で可能になります。
介護特化のアロマセラピーはあまりないので、高齢化が進んでいる今がチャンスと言えるでしょう。
「介護リハビリセラピスト」の開業方法

では、実際にどれくらいの資金で開業に至るのか、実際の開業の一例に沿って紹介します。
1.介護の資格の取得
「介護リハビリセラピスト」は介護の資格を有していなくても取得は可能ですが、出張で施設に出入りするのであれば、介護の資格は必須と考えていいでしょう。
- 介護職員初任者研修・・・約40,000円~
- 介護福祉士実務者研修・・・約90,000円~
- 介護福祉士・・・約15,300円~
2.介護リハビリセラピストの資格取得
もちろん介護リハビリセラピストの資格は必須になります。
通信講座と1日講座があります。
開業してお金をもらうのなら、実技をしっかりと学べる1日講座をおすすめします。
- 通信講座・・・29,800円(ネット割引通常受講料 44,000円)
- 1日講座・・・49,800円
3.開業の仕方の選定
介護リハビリセラピストの独立開業のスタートを完全に出張型にするのか、自宅の一部をサロンとして使用するのか、店舗をかまえるのかによって大きく変わってきます。
サロン開業は高齢者とのつながりや知人が多く、自宅の一部を改装して、家賃のランニングコストをかけずに自宅で開業されるケースが多いです。
自分のペースで予約を取ることができるので出張型と並行して営業をすることが可能です。
サロン型の利点は高齢者以外の施術も可能なため、施術ベッドを取り入れれ、うまく営業すれば満足いく利益が得られるところです。
それでもサロンルームの改装費用は必要になるため、あらかじめ予算に加えておきましょう。
- 店舗型・・・100,000円~(地域、規模による)
出張型は家賃などのランニングコストや改装費用が掛からないため、安い費用で始めることができます。自由に予約を取ることで、プライベートの時間が充実する反面、一般の客を取り入れることが難しいため、副業として営業する人が多いようです。うまく施設などに入り込めるかがカギになります。
あまり予算に余裕がないのなら出張型で営業を開始して、後々店舗をかまえていくのがいいでしょう。
- 出張型・・・0円~
4.介護リハビリセラピストの必要物品
必要物品も出張型か店舗型によって少し異なってきます。
以下に一例を挙げておきます。
出張型で必要な物品 | サロン開業で必要な物品 |
・オットマン 3,000円~ ・施術者用スツール 4,000円~ ・タオル一式 3,000円~ ・アロマビタミンオイル 4,500円~ ・車 600,000円~(軽中古車の場合) | ・リクライニングチェア 15,000円~ ・オットマン 3,000円~ ・施術者用スツール 4,000円~ ・ワゴン 3,000円~ ・タオル一式 3,000円~ ・フェイスペーパー 2,500円~ ・アロマビタミンオイル 4,500円~ |
出張型の場合、施設内などではベッドなどでも可能ですが、もしオットマンやスツールを持って移動するとなると車が必要になってきます。
告知、広告費用
運営が安定するまでは、近隣を中心に告知や介護事業所などに置かせてもらうチラシなどは必要でしょう。
ホームページがあれば、問い合わせなどがあった時にもスムーズに対応することができます。
安価で予約機能のついたものもあるのでうまく活用したいですね。
こちらに介護リハビリセラピストの取得方法や詳細を記事にしています。
まとめ
多くの人にとっては独立開業は勇気のいる決断でしょう。
高齢化が進んでいる日本では、需要は拡大する可能性はありますが、軌道に乗るまでは挫けずに地道な営業活動が必要になるかもしれません。
介護事業所に勤めているうちに資格を取得して、レクリエーションとして経験を積みながら予算や運転資金、営業方法などを練って事業計画を立てることで、スムーズに営業を開始することができるでしょう。
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