【資格】介護の仕事を始める時に介護職初任者研修をとるメリット3選

介護の資格


「介護の仕事を始めるには何から始めたらいいのか」
「資格を取ったほうがいいのか」
介護の仕事をするうえで、こんな疑問を持っている方がいるのではないでしょうか。

資格が必要としても、これから始めようと思っている方は、何をとればいいのか分からないことばかりですよね。

まず、取っておきたいのはこの「介護職初任者研修」です。
介護職員初任者研修(初任者研修)は、介護職の入門的な資格です。
研修課程を修了することで、介護の基礎的な知識や技術を身に付けていることを証明され、有資格者の監督なしで利用者さんの身体に直接触れる身体介護が行えるようになります。

受講要件はなく、誰でも挑戦でき、だれでも取れる資格です。
国家資格ではありませんが厚生労働省の認定の研修なので取っておきたい資格です。

この記事では、初任者研修を取ることがどんなメリットがあって、どのように取得するのかを詳しく紹介します。

介護職員初任者研修取得のメリット3選

介護の仕事は資格がなくてもできますが、初任者研修を取得することでどんなメリットがあるのでしょうか。

初任者研修取得のメリット3選

  1. 給料が上がる
  2. 仕事の選択肢があがる
  3. 介護職としてのステップアップの土台ができる

介護職員初任者研修を持っていることで利用者や家族が安心して任せることができるということもあり、必須の資格といっていいでしょう。

そのこともあり事業所はこの資格を持っている人を優遇します。
無資格で働きながら事業所が資格取得のサポートをしてくれるところもあるので、良く調べて応募しましょう。

1.初任者研修を取ると給料が上がる

介護従事者取得資格別の処遇
平均勤務年数令和3年令和2年
(令和3-令和2)
全体8.7316.610円309.230円7.380円
資格あり合計8.9319.460円312.610円6850円
保有資格あり介護福祉士9.5328.720円322.680円6.040円
社会福祉士8.9363480円347.210円16.270円
介護支援専門員13.0362.290円355.850円6.440円
実務者研修7.7307.330円299.890円7.440円
初任者研修8.1300.510円293.380円7.150円
保有資格なし5.2271.260円262.420円8.840円
厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

上の表にある通り、厚生労働省の令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、資格がない人に比べ平均29.250円の賃金の差があります。

基礎的な知識や技術を習得していることが、採用する側にとっては安心して業務を依頼することができ、利用者や家族も安心して任せることができるのです。そのぶん、人材としての価値が高まります。

介護の仕事は資格がなくても始められますが、身体介護は有資格者の監督がない限り任せられなかったり、全く介助に入ることができなかったりすることがほとんどです。

年間で351,000円もの差があれば、その分、美味しいものを食べに行ったり、旅行に行く資金にもなりますよね。

生活の質ややりがいにも繋がってきます。

2.応募先の選択肢が広がる

介護の仕事内容は大きく分けて排泄や入浴など直接体に触れる「身体介護」と洗濯や調理など家事を賄う「生活介護」があります。

施設によっては資格がなくても始められますが、身体介護は有資格者の監督がない限り任せられなかったり、全く介助に入ることができなかったりすることがほとんどです。
また、訪問介護においては一人で状況を判断して身体介護と生活介護をしなくてはいけないので、有資格者でないと仕事を始められません。
訪問介護は煩雑なスタッフ同士の人間関係を気にする方には人気のサービスです。

選択肢の一つとして仕事の幅が広がるという点からも初任者研修の資格は持っておくべきです。

3.ステップアップのためには必須


介護の資格は「初任者研修」→「実務者研修」→「介護福祉士」とステップアップする構造になっています。
また、そのための補助を多くの事業所が行っています。

年齢に関係なく、何歳からでもキャリアアップを目指せます。

実務者研修からスタートするという手もありますが、資金と期間がかかってしまいます。

多くの事業所が資格取得のサポートをしていますが、入社すぐのスタッフに初任者研修のサポートはしても、実務者研修の資金補助はしていません。

将来的に介護の世界でステップアップするためには事業所がどんな補助を行っているかしっかり調べて、有利に取得しておいた方がいい資格です。

介護職員初任者研修取得に必要な期間

それでは、初任者研修を取得するとして、どうやって取るのか、どれくらい時間がかかるのかを詳しく説明しますね。

介護職員初任者研修を取得するためにはスクールに通う必要があります。

基本的に、受けなくてはいけない研修が130時間と決まっています。
130時間のカリキュラムをどのくらいの頻度で受講するかにより、初任者研修を取得する期間が変わってきます。

おおよそ1か月位の期間から取得可能です。
また、通信教育かスクーリングで取得するか選択でき、自分のペースで取得が可能です。

通信講座

自分のペース、時間で学習できるところがメリットです。

ただ、100%通信講座で取得することはできません。
通信課程による学習時間は上限40.5時間と決められています。

そのため、複数回の課題の提出と約15回の講座を受けに通学する必要があります。
おおよそ1か月位の期間が必要となります。

スクーリング

集中的に講習を受けることができるので、今現在、仕事をしていない人に向いています。

おおよそ週1回〜4回のペースで講座を受けに行きます。
週1回だと約4か月、週4回だと1か月で取得することができます。

自分のスケジュールに合わせて取得方法を決めることで、効率良く短期間で初任者研修の取得が目指せます。

学校のある場所により、通学の負担があるので注意しましょう。

通信講座での取得がおすすめ

自分のペースや隙間時間で学習が可能なため、多くの人が通信講座で取得しています。

取得までの時間もスクーリングと変わらないので、通学の負担などを考えると通信講座がおすすめです。

家事や用事のため、家では集中してできないなどの理由があればスクーリングを検討してみてください。

介護職員初任者研修の学習内容と試験

介護職員初任者研修のカリキュラムは以下のように決められています。

参考までに記載しておきます。

項目だけ見ると難しく感じるかもしれませんが、誰にでも理解できる内容なので安心して下さい。

項目時間数
職務の理解6
介護における尊厳の保持・自立支援9
介護の基本6
介護・福祉サービスの理解と医療の連携9
介護におけるコミュニケーション技術6
老化の理解6
認知症の理解6
障害の理解3
こころとからだのしくみと生活支援75
講義の振り返り4
合計130
東京都居宅介護職員初任者研修事業実施要綱参照

試験はあるの?

介護職員初任者研修の筆記試験は、カリキュラム修了後に実施されます。

基本的なことを理解しているかの確認であって、落とすための試験ではありません。
授業内容を理解できていれば誰でも合格することができます。

万が一不合格でも、追試制度があるので安心してください。

問題は選択式・記述式で出題され、出題数は32問以上(出題32科目で各1問以上)となっています。

介護職員初任者研修の取得費用

初任者研修の受講費用は地域やスクールによってばらつきがあり、5万〜10万円位と幅があります。

内容に違いがあるわけではないので、通いやすいスクールで、料金が安いものを選ぶといいでしょう。

割引キャンペーンを実施しているスクールもあるので、こまめに情報をチェックすることをおすすめします。
参考までにおおよその費用を記載しました。キャンペーンをほぼ通年しているので、費用に変動があるので一括で資料請求をして比較検討してみてください。

スクール名費用備考
三幸福祉カレッジ79,800円~63,840円キャンペーン多数あり、左の金額の幅で変動。
ニチイ40,000円~88,000円キャンペーン多数あり、最安4万円で取得可能
ベネッセ介護セミナー55,000円~早期の申し込みで割引あり

大手の信頼できるスクールは以上の3社となりますが、地方の場合もっと安くとれるスクールもあります。

介護職員初任者研修はどこで取得できるの?

通信講座でも通学をする必要があるので、ユーキャンなどの通信特化の講座では取得することはできません。

教室を構えた学校で研修を受ける必要があります。
また、老人ホーム内で研修を実施しているケースもあります。

全国で随時実施しているので、近くのスクールを検索してみてください

スクールの比較検討

初任者研修は介護の仕事を始めるのなら必ず取りたい資格

介護職員初任者研修は介護の仕事を始める第一歩としてまず取っておきたい資格です。

家族の介護の勉強としても受講する人もいて、今とても人気な資格の一つです。

費用はかかりますが、これから介護の仕事を始めようと思っている方は、2か月くらいで元を取ることができます。
働きながらだと、なかなか最短での取得は難しく、平均3か月以上かかってしまいます。
それ以上に仕事の選択肢が増えるので就職に有利になるなどメリットは沢山です。

初任者研修取得のメリット3選

  1. 給料が上がる
  2. 仕事の選択肢があがる
  3. 介護職としてのステップアップの土台ができる

介護の仕事を始めるのならぜひ挑戦してください。

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