【資格】介護福祉士実務者研修の取得するメリット5選と期間・費用

介護の資格

介護職でキャリアアップを目指すなら、実務者研修が欠かせない

そんなことを聞いたことがあるかもしれませんが、実際どのような内容で介護の仕事をするうえで、どのように役立つのか分からない方もいるかと思います。

介護福祉士実務者研修は、実務経験だけでは得られない介護の基本的な技術と知識が身に付くうえ、一部の医療行為に関する基礎知識が身に付くものです。

ここでは、介護福祉士実務者研修とは何なのか、メリットは?内容は?取得の期間は?費用は?という疑問を詳しく説明いたします。

介護福祉士実務者研修とは

介護職唯一の国家資格である「介護福祉士」を取得する為の登竜門に位置するのが、介護福祉士実務者研修です。

介護福祉士を目指すなら必ず取得しなければなりません。

初任者研修を取らずにこちらから挑戦も可能ですが、費用、時間がかかります。

介護福祉士実務者研修の内容

実務者研修で学習し、得られることは主に介護の知識医療的ケアの知識と実技になります。
研修を受けることで、介護福祉士の試験勉強にもなる内容もあります。

専門的・実践的な介護の知識とスキル

コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程、認知症の理解、こころとからだのしくみなど、介護福祉士として求められる専門的・実践的な知識とスキルを身につけます。
すでに介護の仕事をしている人にとっては難しいものではありません。

医療的ケアの知識・演習

平成24年4月から法改正により、一定の研修を修了した介護職員は医療などとの連携により、一定の条件のもとで一部の医療的ケアを行うことができるようになりました。
主に医師や看護師以外には認められていなかった「たん吸引」や「経管栄養」などの医療的ケアの基礎的な知識とスキルを学びます。

介護福祉士実務者研修の受講資格

介護福祉士実務者研修の受験資格は特になく、誰でも受けることができます

ただし、介護福祉士の受験には実務経験が必要になるため、実務者研修を取得したから受験できるものではありません。

介護福祉士は実務経験3年」と「実務者研修の修了」をもって資格を得られるのです。

介護福祉士は、以前までは介護に関わる実務経験が3年以上あれば、初任者研修しか持っていない人でも受験資格がありました。

しかし、高齢者の人口が拡大する中、多様化するニーズに対応するため、介護福祉士の資質向上を図る必要性があり、国家資格として介護福祉士の資格を与えるには、一定の専門的な教育課程を経ることが不可欠だと考えたのです。

そこで、介護福祉士を受験する要件には、「実務経験3年以上」に加え、「6カ月以上の実務者研修の受講と修了」が義務付けられました。

取得済みの資格によって、最長6か月という長い期間が必要なため、今では、就職前や入社してすぐ通い始める方も多くいる資格です。

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介護福祉士実務者研修取得のメリット5選

介護福祉士実務者研修を取得することで、介護職として以下のメリットがあげられます。

  • 介護福祉士になる権利を得ることができる
  • 給料が上がる
  • 医療的ケアを学ぶことができる
  • サービス提供責任者として活躍できる
  • 就職、転職に有利になる

このように介護福祉士初任者研修は沢山のメリットがあります。

それは、介護のプロとして、質の高い介護スキル、知識を得ることができるからです。

介護福祉士になる権利を得ることができる

介護職唯一の国家資格である「介護福祉士」を取得する為の登竜門に位置するのが、介護福祉士実務者研修です。

平成28年度の「介護福祉士国家試験」から受験資格として、実務経験3年以上に加え、実務者研修の修了が必須となりました。

介護福祉士は技術、知識ともに熟知したプロフェッショナルとしてどこの事業所でも重宝される存在です。

介護福祉士を目指すなら実務者研修は必ず取得しなければなりません。

給料が上がる

介護従事者取得資格別の処遇
平均勤務年数令和3年令和2年
(令和3-令和2)
全体8.7316.610円309.230円7.380円
資格あり合計8.9319.460円312.610円6850円
保有資格あり介護福祉士9.5328.720円322.680円6.040円
社会福祉士8.9363480円347.210円16.270円
介護支援専門員13.0362.290円355.850円6.440円
実務者研修7.7307.330円299.890円7.440円
初任者研修8.1300.510円293.380円7.150円
保有資格なし5.2271.260円262.420円8.840円
厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

上は令和3年度の介護職の資格別の平均給料の表になります。
初任者研修修了者に比べ、実務者研修になると、6,820円の差となっています。

たったそれだけかと思うかもしれませんが、あくまでも介護福祉士になるための段階を踏んでいる位置のためです。

介護福祉士実務者研修を修了後、介護福祉士になることにより、28,210円のアップとなっています。
年間で考えると33,8520円と大きく差がでてきます。

医療的ケアを学ぶことができる

平成24年4月から法改正により、一定の研修を修了した介護職員は医療などとの連携により、一定の条件のもとで一部の医療的ケアを行うことができるようになりました。

「たん吸引」や「経管栄養」などの医療的ケアの基礎的な知識とスキルを学びます。

実技研修をすることで実際の現場で実施することが可能ですが、事業所によっては介護士の実施はしていないケースもあるので、しっかりと確認しましょう。

サービス提供責任者として活躍できる

2019年4月より、訪問介護事業所の配置基準として、サービス提供責任者の配置を義務づけられました。
「サービス提供責任者」になるためには、実務者研修の修了か介護福祉士の資格が必要になります。

そのため、訪問介護で働いている人は、「サービス提供責任者」として活躍することができ、給料アップも考えられるのです。

就職、転職に有利になる

質の高い介護の知識や技術があることが証明され、仕事探しや転職に有利になります。

特に訪問介護では、先に説明した「サービス提供責任者」の候補として重宝されます。

また、たん吸引や経管栄養などが可能になるため、好待遇の求人に応募することができます。

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介護福祉士実務者研修取得に向けての詳細

それでは、実際に専門的な介護の知識や医療的ケアをどのように学習していくのでしょうか。
また、どこに申し込めばいいのでしょうか。

ここでは、気になる介護福祉士実務者研修の取得のための詳細について説明していきます。

介護福祉士実務者研修の取得期間とカリキュラム

介護福祉士実務者研修はスクリーングと自宅学習を組み合わせて行うケースがほとんどです。
保有する資格によって学習科目と総学習時間が異なり、初任者研修を持っている場合でも320時間+医療的ケアの演習(スクーリング)を修了する必要があります。

介護福祉士の試験の直前になると、研修コースが埋まってしまいますので余裕をもって申し込むことをおすすめします

以下が、保持する資格別研修時間になります。

介護福祉士実務者研修 学習時間

科目無資格初任者研修ホームヘルパー介護職員基礎研修
1級2級3級
人間の尊厳と自立5
社会の理解Ⅰ5
社会の理解Ⅱ30303030
介護の基本Ⅰ1010
介護の基本Ⅱ202020
コミュニケーション技術20202020
生活支援技術Ⅰ20
生活支援技術Ⅱ3030
発達と老化の理解Ⅰ10101010
発達と老化の理解Ⅱ20202020
認知症の理解Ⅰ101010
認知症の理解Ⅱ20202020
障害の理解Ⅰ101010
障害の理解Ⅱ20202020
こころとからだのしくみⅠ2020
こころとからだのしくみⅡ60606060
介護過程Ⅰ2020
介護過程Ⅱ25252525
介護過程Ⅲ4545454545
医療的ケア※5050※50※50※50※50※
合計4503209532042050
※医療的ケアは講義に加え、演習を修了する必要があります

こうして、カリキュラムを見て、気が遠くなった方もいるのではないでしょうか。
実際は働きながら月に数回のペースで教室に通いながら、あとは自分のペースで学習することができるので安心してください。

修了試験はあるの?

実務者研修の修了判定は、特に決まりはありません
研修を実施しているスクールによって多少の違いがあります。
「介護技術」「医療的ケア」それぞれの修了試験、「医療的ケア」の実技試験が実施されていることが多いようです。

座学については、一定の点数が取れないと課題提出となる場合があります。
また、実技試験は、合格点に達するまで繰り返し「追試」がある場合が多いようです。

いずれにしても、落とすための試験ではなく、学習してきたことの理解ができているか確認するためのものなので、落ち着いて臨めば問題ありません。

介護福祉士実務者研修の取得費用は?

一律ではなく、各研修実施校によって違ってきます。
初任者研修を持っている方でおおよそ9万~15万円くらいが目安です。
事業所によっては、一部負担、全額負担をしてくれる施設もあります。

インターネットなどで比較して、資料を取り寄せるといいでしょう。

どこで研修を受けることができるの?

自宅学習に加え、スクールへの通学が必須となるため、ユーキャンなどの通信講座特化の資格取得は利用することができません。
教室を持つ専門学校を探す必要があります。

定期的に通学が必要になるため、なるべく負担にならない近いスクールを選びたいですね。

一括で資料請求できるサイトがあるので、資料を取り寄せてじっくりと選ぶことをお勧めします。

スクールの比較検討

介護福祉士初任者研修は取得するべき資格

介護福祉士実務者研修は介護の仕事をしているのなら、取っておくべき資格です。

国も介護福祉士の取得を推進しています。

事業所に一定の人数の介護福祉士がいることで、質の高いサービスを提供していると見ることができ、加算報酬を出しているのです。

そのため、職場でも介護福祉士になると給料アップに繋がっています。

介護福祉士の取得のためにも、ぜひ挑戦したい資格です。

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