どうやって車椅子のまま車に乗るの?

介護タクシーについて

普段から車いすでの生活をしている方はもちろん、介護者にとっても、普通の車への乗り降りの介助は重労働でしょう。

通院や外出を希望していても、お身体の状態を考えたら、どうしたらいいのか分からない!という方もいらっしゃるでしょうし、病院などから紹介されて、初めて介護タクシーの存在を知った方も少なくないと思います。

介護タクシーなら車椅子のまま車に乗って、負担なく外出することができます。

ここでは、介護タクシーの車について詳しく説明いたします。

介護タクシーなら楽々外出!

介護タクシーは普通の車でも営業は可能ですが、99%の事業所が福祉用の特殊車両を採用し、車椅子のまま乗車できる仕様になっています。

では、どのように乗車するのでしょうか。

スロープタイプ

写真のように、車の後ろに備え付けられているスロープを出し、乗車をサポートします。

ウインチから出ているフックを車いすとつなぎ、カーブや坂でも車椅子が動かないようにしっかり固定します。

軽自動車~VOXY、ノアなどの中型車の車によく採用されています。

操作に慣れると、後で紹介するリフトタイプよりスピーディに乗降が可能です。

リフトタイプ

車の後ろからエレベーターのようなリフトを出し、上昇させて乗車するタイプです。

リフトに乗ってしまえばリモコンのボタン一つで乗車できるので、ストレッチャーなどの大きくて重い福祉用具を使用していてもドライバーの負担が少なくすみます。

ハイエースなど大きなバンタイプに採用されています。

スロープタイプとリフトタイプ、どちらがいいの?

車椅子のまま車に乗ってお出掛けするといった用途自体ではどちらが良いとかはありません。

リフトタイプの車なら大きな車になるので車内も広く、ストレッチャーにも対応でき、転院などには適しています。

逆にご自宅からの利用の場合には、道路が狭いと大きな車は長く停めておくことが難しく、離れた道路から車いすを押さなくてはいけなくなるかもしれません。

スロープかリフトかの違いではなく、大きな車か小さな車かで長所と短所がでてくると考えたほうが良いでしょう。

それぞれの長所、短所を以下にあげておきます。

スロープタイプ(軽~中型車)の長所と短所

長所

  • 比較的コンパクトな車なので、小回りが利き、狭い道路なども快適
  • 代金がリーズナブルなことが多い
  • 車高が低いので立体駐車場などの利用も可能でお買い物などにも便利

短所

  • 車内が狭い場合が多く、多人数での利用は窮屈に感じることがある
  • 車高が低いためロードノイズや振動が気になる事がある
  • リクライニング車椅子やストレッチャーには対応できない場合がある

リフトタイプ(大型車)の長所と短所

長所

  • リクライニング車椅子やストレッチャーでも車内にゆとりがある
  • ドライバーとの距離があるので、ゆっくりと家族の時間を楽しめる
  • 機材を常に乗せておくことができるので、急な利用にも対応できる

短所

  • 生活道路などの狭い道は入れない場合がある
  • 高さ制限の低い立体駐車場には入れない場合がある
  • 運転資金や機材に費用がかかるため、全体的に料金が高めになってしまうことがある

自分にあった介護タクシーを探しましょう

介護タクシーの車の種類は、利用の用途や生活環境に合わせて選択することで快適にお出掛けを楽しむことができます。

ただ、通常型の車椅子を利用していて、施設や駐車スペースに問題がないのならそれほど重視するべきものではないかもしれません。

そういった場合には「料金」「介助」など必要としている部分を中心に選んだりすると良いでしょう。

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